デジタル時計改造記録


数年前に秋月電子通商で「デジタル時計キット」を購入し、それをずっと使っていたのですが、何とかこれで遊べないかと考え改造してみました。
(現在は販売されていないようです。)

この時計は、午前は緑色、午後は赤色で発光します。


▲ケースから取り出した様子


▲ケース内部はこんな感じです


▲停電でもバックアップ電源で動作します


▲ちなみにケースはタッパーです

時計の解説はここまでとして、今回はLED(発光ダイオード)を使った改造をすることにしました。

そこで、時計の「秒」に注目し、それにあわせて10個のLEDが順次発光するような回路を考えました。

しかし、このキットは時計を作る専用のLSIを使用しているため、全く無駄がなく、情報を読み取る部分がほとんどない状態でした。

仕方がないので、数字の表示部分(7セグメントLED)から読み取る事にしました。

時計の数字を表示している部分は7つの棒(セグメント)からなっています。

 

   a  
f

e

 g
  
b

c

   d  
  a b c d e f g
0  
1          
2    
3    
4      
5    
6  
7  
8
9  

○印が各数字で発光するセグメントです。

背景色が黄色になっている部分だけで各数字を見分ける事ができます。
(例えば、cが消灯するのは2のみです。同じようにeが発行し、gが消灯するのは0のみです。)

これなら回路も簡単です。

AND回路とNOT回路だけでできます。(回路図は省略します)


▲無理矢理ICから線を引っ張ってます


▲回路が完成

一部のプリント基板はunicraft(ユニクラフト)で製作していただきました。(その他はユニバーサル基板を使用)
主に個人向けや試作基板としてに販売されているようで、1万円程度で製作できました。(調べた限りでは国内最安)
申し込んで2週間程度で発送されてきます。
ガーバーデータはPCBEを使いました。
初心者でも簡単に操作できます。
ちなみにunicraftでは手書き図面でのプリント基板製作もできるようです。


▲最終的にこんな感じになりました

 

本当は数字に対応するLEDが発光するだけでなく、もっと他の光り方もさせたかったのですが、予想外に回路が難しく、それを作る気力もなかったのでやめました。

制作時間約7時間でした。

 


一覧に戻る


(C)HUMAN